大阪市港区のお寺。上行寺。

住職あいさつ

jyusyoku inoru現在の日本では、急速に宗教離れが進んでおります。仏教では、輪廻の思想により、死後49日目に亡くなった方が次にどの世界に生まれ変わるのかが決まると考えています。この49日間を中陰と言い、その間、7日ごとに生前の罪の審判がなされます。そのため、罪が赦免されるように初7日から始まり49日(満中陰)まで、7日ごとの法要を7回行っていきます。かつては、ほとんどの家庭で7日ごとの法要がしっかり行われていましたが、最近では7回とも行うというのは少なく、初7日と49日の2回だけしか行わないという家庭も増えてきております。
ただ、だからといって日本人の信仰心がなくなったとは思いません。たしかに、特定の宗派や教義に対する信仰心というものは、減少しているように感じますが、まだまだ多くの方は漠然とではあったとしても神仏の存在を感じておられるのではないでしょうか?それを裏付ける面白い調査研究があります。大阪大学の大竹文雄教授らが行った研究なのですが、お寺の近くで育った人は、そうでない人に比べて幸せを感じやすい、というのです!!お寺の近くで育つことにより、仏さまの存在を感じやすくなり、仏さまに見られているという意識が人を正直にさせ、その正直さが良好な人間関係を育み、結果として幸せを感じやすくなるのです。このような漠然とした宗教感覚、スピリチュアリティをもった方は多くいらっしゃると思います。
特定の宗派に対する信仰をお持ちでない方も、まずはお寺に触れて、仏さまの存在を身近に感じてもらいたいです。お寺というと、敷居が高いように感じられる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。お寺は、信仰の道場であることが1番の役割ですが、寺子屋、駆け込み寺といった言葉が残っているように古くから様々な役割を担ってきました。当寺も、地域において様々な役割を担っていきたいと思っております。人と人のご縁を結ぶ場所であったり、悩みを気軽に相談できる場所であったり、あるいはただ何となくホッとするな、という場所。そういう場所にしていきたいです。どうぞ気楽に当寺にお越しください。

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